管理会計
税理士の佐野です。いつもありがとうございます。
先日お客様の社長様から電話がありました。
「佐野さん、管理会計ってできますか?」
「えっ!?」 一瞬時間が止まりました。
「何を言っているんですか!毎月お渡ししている月次決算書が管理会計じゃないですか!」
「えっ!?そうなの!詳しく聞きたいから今度そっちに行きます」
というようなやり取りをしました。
現場に入っている社長様なので、なかなかお会いできず、
毎月月次決算書を作成してお届けしていますが、社長様に直接説明する機会は年に1度か2度程度。
当社としてもサービスの不徹底を反省しました。
さて、さの会計にお越しになってくださり、お話をお聞きしたところ、
経営者の勉強会に出席したときに管理会計の話が出て、気になったので電話したとのことでした。
銀行や税務署に提出する決算書と毎月お届けしている月次決算書を実際に見比べてもらい、
月次決算書は、費用を「変動費」 と 「固定費」 に分けていることや、
さらに固定費を「人件費」 と 「人件費以外の販管費」 に分けていることなど説明いたしました。
現物を並べて見比べながらの説明だったので、ご納得いただくことができました。
さらに、社長様から現在は人件費以外の販管費として扱っているこの費用は変動費にもっていってほしいし、
この費用は人件費にもっていってほしいというご要望もいただくことができました。
月次決算書は、税務署や銀行のために作るものではなく、
経営者のためにあるものですから、社長が管理しやすいようにカスタマイズ可能です。
こういったご要望は、月次決算書の利用価値が高まるので大歓迎です。
さらには、月次決算書の未来会計図表(MQ会計表とかSTRAC表と呼ぶそうです)の
数値欄を空欄にしたものを使って、
目標とする利益から、その利益を得るのに必要な売上高を逆算しました。
粗利益率や固定費、人件費をいろいろ変えながら書き込んでみて、
必要になる売上高はいくらなのか一緒に計算して、管理会計を体感してもらいました。
「経営者ってみんなこんな計算ができるんですか?」 と聞かれ、
「自分一人だけでできる人は少ないと思いますよ」 とお答えしたときには、
少し安心したご様子でした。
今後は毎年、一緒に売上目標の算定ができたらうれしいです。
いつでも聞いてください。
・給与計算や記帳代行を、税理士が正しく会計処理します
・「古田土式決算書」で業績の見える化実現
・利益予測を明確にし決算・節税対策のアドバイスまで実施
関連記事
年商(売上高)が下がったときの報酬の変化について
2020.06.01 さの会計
さの会計のスタッフが増えました
2021.10.08 さの会計